知っていましたか? 頭痛の回数で異なる緊張型頭痛の薬
緊張型頭痛は、多くの人が生涯で一度は経験する頭痛です。痛みはそれほど強くないことが多く、薬を使わずに済むケースがほとんどです。
ただ、緊張型頭痛でも月に何度も起きる方の場合、生活の質を損ねてしまい、鎮痛薬や治療薬を使うことになります。
緊張型頭痛の原因や症状を知りたい、薬を使わずに緊張型頭痛を治したいという方は、まずこちらの記事をご覧下さい。


月1回以上、緊張型頭痛が起こる人の薬
月1回以上、15回未満の頻度で緊張型頭痛が起こるものを、頻発反復性緊張型頭痛と言います。
頻発反復性緊張型頭痛は、頭の周りの筋肉の緊張が原因と考えられています。
日常生活に差し支えない程度の痛みであることが多く、基本的には薬は使わず、頭痛体操やお風呂などで筋肉の緊張を緩めるなどの対処を行います。
痛みが強い場合、アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン、ジクロフェナク、ロキソプロフェンなどが用いられます。
ただし、反復的な薬の服用は、薬物乱用頭痛を招く恐れがあります。1週間で2-3日以上使わないように気をつけます。

月15回以上、緊張型頭痛が起こる人の薬
月15以上も頭痛が起きるとかなり辛いですよね。緊張型頭痛が月15回以上の頻度で起きる場合は、慢性緊張型頭痛と呼ばれます。
慢性緊張型頭痛頭痛は、筋肉の緊張のコントロールなどの脳内システムの異常が原因だと考えられています。
慢性緊張型頭痛頭痛は、通常の鎮痛薬が効きにくく、また頻度高く鎮痛薬を服用すると薬物乱用頭痛を招くため、鎮痛薬ではない治療方法が必要です。
それは、抗うつ薬を使った予防治療です。特にアミトリプチリンが有効です。うつ状態があってもなくても、効果があり、頭痛の頻度や痛みの程度を軽減することができます。